さて今回は、2013年、某オーディオ雑誌の付録スピーカー、スキャンスピーク5F/8422TO3用のエンクロージャーを作成することになり様々な方々の工法や形をチェックさせていただき、それらを真似ることなくできるだけ自分のオリジナリティーを出そうと斬新な構造を意識してみました。
某雑誌社のほうでこの自作SP-BOXの音?腕自慢コンテストがあった様ですが時間的に間に合わず出展できず残念でした。
さて設計時の話ですが、勝手に命名・・・はじめは”ツインバスレフ・スパイラル・バックロードホーン”?を目指したのですが、いろいろ試行錯誤、”ダブルバスレフ・バックロードホーン”!?という、いずれにしても私としては聞いたことがない変な名前、構造になってしまいました。(どこかに現存するのかも知れませんが私は知りません)
添付の写真でご存知の様に、このスピーカーの口径はたった5cmしかありませんから当然ながら豊かな低域は望めません。まずは優先課題として低域をいかに稼ぐか!?ということでしょうか・・・・
しかしながら私にはスピーカー音響の技術、知識がほとんど”0”、で、ありませんから設計時点で余分に準備、加工いただいた材料の(ホーン板の追加、取り外し等)組み合わせで低域、箱鳴り有無等の確認です。(カットアンドトライ!?)
まずは普通のバスレフで試験、次にダブルバスレフで試験最後にこれらを組み合わせたダブルバスレフ・バックロードホーンという実験をすることとして一番よかったものの構造を選ぶという手法を用いました。
それに吸音材を入れる場所、その量の調整、仮止め状態のホーン部はワセリンで空気漏れ対策を実施などなど、大変苦労いたしました!材料はMDF材を使用、今回も一切、手直し、切削は不要でした。素晴らしいストーリオさんの完成度だと思います。やはり部品図だけではなく組み立図添付がいい結果を生むのではないかと思います。
さて・・・結果ですが、当初の設計図どおり、フルに材料をつかったダブルバスレフ・バックロードホーンに落ち着きました。ホーンを左右へ分けたのが偶然ですが(笑)丁度よいホーンの長さになったのかも知れません。
肝心な音(低域ですが)出ていますよ!たぶん10cmの市販スピーカーには負けないと思います。
e-onkyoからダウンロードのSARASATE チゴイネルワイゼンなどユリア・フィッシャーのバイオリンの音、伴奏のピアノもなかなかです。柔らかくて繊細な響を感じます。問題の低域はしまっていますね、箱鳴りもないですね、、5cm・・・おそるべし!(笑)
今回も、小型スピーカーユニット組立DIYとはいえ、大変楽しみました!
昨日あたりからスピーカーの慣らし?目的にJAZZを聞き出しています、、JAZZもgoodです。
雑誌の付録スピーカーとは思えません。大満足・大成功!でした。
葛飾区在住 Stardust
●●●STORIOコメント●●●
薄型のバックロードホーン、見たことのない形で素敵だなと思ったら、オリジナルなんですね!実験しながら決めていった構造は、雑誌の付録スピーカーとは思えないような音を出せるまでに仕上がったそうです。
ハタガネを使ってきちんと組み立てた作者の技量も素晴らしい!何より楽しみながら試行錯誤している様子が、DIYらしくって素敵です。
材料情報(参考)
-----------発送品内容----------------
ご注文番号:sd1011219
ご依頼内容:スピーカボックス部品
材質:MDF 板厚:9mm,12mmまたは15mm
加工済み材料代一式=¥15,265-
設計確認費=¥763-
お支払い総額 = ¥17,087ー(品代:¥16,028+梱包送料:¥1,059)
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価格は制作当時のものになります。
あなたも自作を楽しんでみませんか?