ストーリオ

応援してます、福島県川俣町

更新日:2011-03-18

東北関東大震災 福島県川俣町

今、福島第一原発近郊の南相馬市・いわき市で、物資が届かない事が問題にされていますが、原発から40Kmに位置する川俣町も同様の悩みがあります。
ここは原発近くの双葉町、浪江町の避難場所となっています。それを支えるのは、自らも被災した川俣町民。ここには、外部の応援はほとんど来ません。放射能を恐れトラック業者も敬遠しており物資も滞りがち。そんな中で彼らは明るく、元気にボランティア活動をしていました。放射能に不安を持ちながら頑張る彼らを、応援しています。

今回届けた物資は、前日川俣町災害対策本部より要請のあった野菜ジュース・歯ブラシ・塩・お菓子などです。特に野菜の代わりとして、野菜ジュースと子供用のお菓子類を希望していました。当社からのほか、Tさん、Yさんからの寄付金、中越防災安全推進機構さんから物資の提供を受け、届けてきました。
以下は、中越防災安全推進機構さんに送った参考情報です。状況は日々変わります。行動される前には、事前に必要な支援・周囲環境を確認し、自己責任で取り組んでください。
-----------------------------------
福島県川俣町災害対策本部への物資調達並びに輸送
日時:2011年3月17日
調達物資
中越防災安全推進機構様提供
トイレットペーパー、生理用品、米、お菓子類、タオル、缶詰他
ストーリオ(株)および、Tさん、Yさん提供
野菜ジュース多数、紙コップ、歯ブラシ、マスク、塩他
ルート:二本松より4号線北上→県道39号線(飯野町経由)→国道114号→川俣町
交通事情:通ったルートは渋滞なく、非常にスムーズ。飯野町から114号の間で、
通行止めがあるが、迂回路あり。
4トン車でも通行可能。少々迷いやすいので注意。それを超える大型車は、
県道51号線の方が良いかもしれないが、未確認。
物流:川俣町に届ける業者がない場合、下記に相談。
福島県トラック協会 024-558-7755
災害対策本部:川俣町健康センター
福島県川俣町字樋の口12 TEL:024-565-2298
副本部長:高橋孝(副町長) 他:武藤氏 
被災状況
概要:川俣町の被害は少なく地元町民は、自宅で通常生活。原発周囲の
浪江町、双葉町の避難民を小学校等で受け入れている。
人数:3000人。避難所10箇所で40人から1000人で分散。一時6000人程
いたが、さらに遠くに避難し減っている。
(追加情報 3月19日には、600人程度になる予定)
インフラ:良好。電気・水道復帰。ガスはプロパンで問題なし。
ガソリンは、近々入ってくるとの情報有り。
希望物資:(追加情報 3月19日の移動により、充足)
野菜ジュース(野菜の代替)、大人用尿取りパット、おしりふき(子供用)
下着(Tシャツ各サイズ、、パンツ、男女)、あたたかい食事
現在足りている物資
ミルク、おむつ(子供用)、毛布、カイロ、マスク
その他
17日になり、福島県から物資が届き、一段落した様子。まとまった支援
物資を受けたのは、今回で5件目。外部からほとんど支援が来ていない。
放射能を恐れていると思われる。
ストレスが溜まっている。子供を中心に、お菓子・ジュース・本・娯楽等、
ストレスを発散でき、快適に過ごせる為の支援段階に来ていると思われる。
ラーメンなどの暖かい食事の配給も歓迎される。
放射能
放射能については、強く自己判断が求められます。現地で放射能測定の
スクリーニングを行っています。新潟に戻るときには、新潟中央インターで降り、
新潟テルサでスクリーニングを受けてください。
以上
川俣町災害対策本部でのスクリーニング

余談
当日は原発の使用済み燃料棒格納プールに水を補充する為、ヘリコプターによる放水を行っていた。NHKでは今日が大きな山場と報道され、その中を原発に向かって進むのはなんとも気味がわるい。
本来物資はNPO法人が運送業者を手配して送る予定だったが、放射能危険地域と見なされ行ってくれる業者が見つからなかった。被災地の人に期待させてしまった以上、危険地域とみなされて届けられなかったとは言えないし、外からのボランティアにも敬遠されている中、これ以上落胆させたくは無かったので、急遽当社で運搬もすることにした。
ガソリン携行缶を探し、警察から通行許可証を受け、3時間後に出発できたのも、当社スタッフの理解と協力のお陰であり、感謝している。当社の規模では大きな寄付金を出す事は困難だが、汗をかくことはできる。こんな形でも支援になればと思っている。